入園や小学校入学を迎えると、目の前の準備と一緒に、その先の進学費用も気になってきます。学資保険を調べていても、返戻率や満期の年齢が並ぶと、何から比べればよいか迷いますね。わたしは、家族にとっての「おすすめ」を考えるなら、まず使う時期と払い続けられる金額を決めたいと思っています。
入学準備のお金を、生活費に混ぜかけたことから
わたしには、児童手当の振込口座を生活費と一緒にして、使い込みかけたことがあります。教育費のつもりでも、日々の支払いと同じ場所にあると、何のために残すお金なのかが曖昧になってしまいました。
この失敗から考えたいのは、商品を選ぶ前に、お金の目的を分けることです。「入学前に使う分」「在学中に使う分」と書き出せば、学資保険で準備したい部分も考えやすくなります。
学資保険は、保険料を払い込み、進学時や満期に学資金などを受け取る保険です。契約者に万一のことがあった場合の払込免除もありますが、条件や有無は商品によって異なります。わたし自身も学資保険を使っていますが、同じ選び方がどの家庭にも合うとは考えていません。
見積もりを並べる前に、返戻率の条件をそろえる
返戻率は、受け取る学資金などの総額を、払い込む保険料の総額で割り、100を掛けた割合です。100%を超えると受取総額が払込総額を上回り、100%未満では下回ります。契約期間全体の割合なので、年利とは意味が違います。
比べるときは、契約者と子どもの年齢、払込方法と期間、受け取る回数と時期、満期、特約の条件をそろえます。受取総額が同じでも、入学時に受け取る契約と、在学中に分けて受け取る契約では、お金を使える時期が変わります。
第一生命の返戻率と選び方の解説でも、払込期間や受取時期、特約などが比較のポイントとして挙げられています。見積もりには率だけでなく、払込総額と受取総額も並べておくと、金額の関係をつかみやすいですね。
保育料や習い事と重なる時期に、いくら払えるか
払込期間を短くすると、月々の負担は大きくなり得る一方、返戻率が高くなる設計もあります。早く払い終えることと、毎月の余裕を残すことのどちらを重く見るかは、家庭の収入や今後の予定で変わります。
ソニー生命の公式商品ページでも、同じ受取総額で払込期間が異なる例が示されています。また、途中で解約すると、受取額が払込総額を下回る可能性があります。返戻率の高さと一緒に、最後まで続けられる保険料かを見ておきたいところです。
| 考えたいこと | 見積もりと一緒に見る項目 |
|---|---|
| 早めに払い終えたい | 払込終了までの月額負担と、その間に重なる教育費 |
| 月々の支払いを抑えたい | 払込終了の時期と、将来の収入でも続けられる額 |
| 収入が変わる予定がある | 変化した後の家計と、解約時の受取額 |
わたしなら、今の家計で払えるかに加えて、働き方が変わったときにも続けたいと思える金額かを考えます。短い払込期間を選ぶために、日々の支払いが窮屈にならないかも確認したいです。
大学入学前に間に合うか、保障と日付を確かめる
学資金の受け取り方には、大学入学時にまとめる型、進学段階ごとに受け取る型、大学在学中にも受け取る型などがあります。「18歳で受け取れる」という説明だけで判断せず、実際の支払時期が入学手続きの納付期限に間に合うかを確かめます。
かんぽ生命の学資保険の案内には、複数の受取コースや17歳・18歳満期の違い、払込免除なし型などが掲載されています。受取年齢や保障は、商品名だけでなく選ぶ型まで見て比べたいですね。
払込免除については、契約者の死亡時など、どのような場合に対象となるかを確認します。医療保障などの特約を付ける場合も、保障範囲と追加の保険料を分けて読みます。貯蓄部分の返戻率と、家族に必要な保障を別々に考えると、何に保険料を払うのかが整理できます。
次のお金会議では、必要な時期から順に書き出す
わが家では、夫婦で月1回「お金会議」をしています。教育費の準備を考える今、わたしが大切にしたいのは、商品を先に決めるより、家族の予定に当てはめる順番です。ご家族のみなさんも、次の項目を一枚にまとめてみてはいかがでしょうか。
- 想定する進路と、お金が必要になる時期を書き出します。
- 預貯金などから教育費に回せる額を確認し、不足する額を見積もります。
- 学資保険で受け取りたい金額と時期を決め、保障や払込期間を比べます。
- 将来も保険料を負担できるかを確認し、契約概要・注意喚起情報と解約時の受取額を読みます。
金融庁の「基礎から学べる金融ガイド」でも、収入や金融資産、家族のライフプランに照らし、保険料や保障内容、解約時の受取額を確認する考え方が示されています。
必要額の整理から始めたいときは、幼稚園から大学までの教育費と準備の順番も、予定を書き出す手がかりになります。まずは続けられそうな月額と、使いたい時期を一つずつ。今の暮らしにも余裕を残せる範囲で、準備を進めていけるといいですね。